週末の過ごし方

CA3G0950

最近は休日も仕事のことが多いですが、1ヶ月ぶりの土日休み、月曜も午前中が休みです。なので、ラジオ深夜便を聞きながら、のんびり愉しく夜更かししています。
今週末は蔵開きに行って、久々に週末を満喫した気がします。

私たちの週末はたいていこんな感じで過ぎてゆきます。
午前中は10時過ぎまでぐっすりと寝て、お昼前までうとうと。
お昼を過ぎて、ブランチを何にしようか話し合います。私も夫も、一日一食パターンで、休日は昼過ぎにたくさん食べて、夜は小腹がすいたら軽く何かを口にする程度です。
今日は小松菜と豚肉の炒め物、新米のおかゆさんと辛子明太子、お味噌汁。昨日から飲んでいた熱燗用のお酒もつけて、2時間くらいかけてゆっくりご飯です。休日、日の光を浴びつつ、お酒も愉しみつつ…。お腹がいっぱいになれば、河岸のマグロになって、昔の時代劇を見て過ごします。

おやつの時間を過ぎれば、腹ごなしも兼ねて、お散歩へ。
お気に入りの場所へてくてく出かけます。
足をのばして、東山界隈に出かけたり、堤防沿いから酒蔵の風景を見に行ったり。
空がきれいに見える場所、夕焼けがしみる場所、ガイドブックには載らないけれど、京都にはポケットに入れておきたい風景と場所がたくさんありますね。

帰ってきて、ほっこりしたら、寝る前に銭湯へ。休日の銭湯は贅沢のひとつです。
「おおきに、ええお湯でした」
「おおきに、おやすみやす」
「おやすみなさい」と、いつものやりとりを交わして、うちに帰ります。

いつもの休日が、いつものように過ごせることが、最近、特にありがたく感じる今日この頃です。

本を電子化しました。

9c1f0edb

ようやくダンボール一杯分の書籍を電子化できました。

ほとんど医療系の分厚い専門書。パソコンとスマホに全ておさまりました。

流れは次のとおりです。
サイトで見積もり。
オプション(スマホ用に最適化等)も指定。

自炊代行会社に本を送る。

納品までひたすら待つ。
(1ヶ月弱待ちました)

自炊完了の連絡、支払い。

PDFファイルが納品される。
無事完了して良かったです。

業者さんに依頼したのは2月10日、適当に気にしつつ、月が変わったのでメールをすると、すぐにレスポンスがあり少し安心しました。
無事に今日納品されて、気持ちスッキリ。

画質もきれいで、普段持ち歩きには向かない専門書の数々(500頁以上で分厚くて重い)の活用度が飛躍的にアップしそうです。
お値段もお手軽で、納期まで時間をかかることを除けば、良かったです。

押し入れがまたすっきりしました。

銭湯のお話

81e10802

のれんをくぐって、靴ばこの木のカギと入浴回数券を片手にカラカラ~と引き戸を開けます。
「おいでやす~」
番台のおばちゃん(または、おじちゃん)が笑顔で迎えてくれはります。仕事帰りのまま、スーツにリュックで行ったときは「お帰りやす~」。うちに帰った感じです。

私が行く銭湯のうち、1軒は昔ながらのつくり。昭和30年代くらいの面影そのままです。高い天井に程近いところに、往年の女優さんの大きなブロマイド(すぐ下にカレンダーの白い裏紙で女優さんの名前が書いてあります)があり、男女の脱衣室の間の壁の上には大きな招き猫が見守ってくれています。茶色い椅子に大きなヘルメット型のドライヤー、常連さんの柳行李、隙間なく貼られた貼り紙の数々。変わらずにあり続けたはることがありがたいです。

脱衣かごをロッカーに入れて、早速お風呂へ。この銭湯のお湯は地下水。置物の天使が抱えた魚の口からお湯がザバザバと流れていきます。飲んでよし、お風呂で浸かってよしの京都のマザーウォーターです。
タイル絵を見ながら、ゆっくりお湯につかっていると、いろいろな雑多ごとがふわ~っと昇華されていきます。特に行きつけの銭湯は親の故郷の風景そっくりの灯台と海原が描かれていて、最初見たときは驚きました。浴槽の底には魚が描かれ、こじんまりながらも愉しい演出がされています。
サウナは数分、手首につけた鍵が熱くならないうちに出て、仕上げにもう一度お湯につかって手や足をマッサージ。固くしぼった身体洗い用のタオルでよく拭いて上がります。

写真は私の銭湯セットです。
【入浴券】
10枚綴り4100円。200円お得です♪
【てぬぐい】
ストックしているさらしを切りっぱなしで使うています。水をよく吸い、乾きやすく、いざという時は包帯代わりにもなるので手放せません。
【白いミニタオル】
日中はハンカチとして使うています。これで体を洗います。
【アレッポの石鹸】
頭~つま先までこれ1つで洗います。髪の毛もきしみません。
【くし】
使うたらやみつきになったスカルプブラシ。
流すとき、洗うときに軽くブラシすると頭皮がほぐれて気持ち良いです。
【100均のタッパー】
これが洗面器代わりです。普段は石鹸とくしを入れて、てぬぐいで包んで持ち運びします。

ちなみにこのブログのタイトル「おぞよもん」は、学生の頃、銭湯で、ある常連のおばあちゃんと顔なじみになったとき、「うちのおぞよ持っていき」と言われたことがきっかけで、エッセイのタイトルにもしています。
(おぞよ、おぞよもんは、気の張らないいつもながらのおかずのことをいいます。)

帰りどき、番台さんに「今日もぬくもりました、おおきに~」と声をかけると、
「おおきに、おやすみやす~」。
帰りの引き戸は自動ドア。番台さんがさりげなく引き戸を開けて、閉めてくれはります。

この温もりが長く続きますように。

c9b5039e

寒い夜に行きたいところ。

5311543a

京都の冬は、鍋の底に、キンと凍った空気がたまって、鍋ごと凍ってしまいそうな寒さです。
今日は手や耳、頬にキンキンの空気がささります。

こんなときに行きたいのが銭湯です。私が学生時代の頃は350円でしたが、今は430円。

350円の頃は、500円玉をポケット入れて、まず150円をコインランドリーに。洗濯ものを放りこんで、銭湯に行き、帰りに洗い上がったもんをカゴに入れて帰っていました。
実家から京都に帰るときは、父が500円玉を詰めたフィルムケースをいくつか、こっそり渡してくれたのを思い出します。

410円の頃には社会人。週1回、500円玉を持って銭湯に行き、浴後90円のコーヒー牛乳を飲むと、今までしていなかったことに、ちょっと背伸びしたような気がしていました。

今は10回分4100円の回数券を買うて、冬場は月4~5回のペースで、贅沢しに行っています。
この回数券、1枚は常に定期入れに。疲れた夜は帰宅前にひと風呂浴びると、体も心持ちも変わります。
底冷えがかなり厳しい夜は、洗い髪が冷えるので30円足して、ドライヤーして帰ることも。

昨今は銭湯の廃業が止まりませんが、うちの周りには幸い3件、今も頑張ってくれたはります。

京都の銭湯のお話は、次のページがおすすめです。
お風呂屋さん的京都案内
京阪電車「京都ツウのススメ 」第六十五回 京の銭湯

週末や今日みたいにとても寒い日は、近所の銭湯や、ちょっと足をのばして、アウェイの銭湯をのぞくのが愉しみのひとつ。
お話は次回に続きます。

マザーウォーター

9f712ce4

京都は豊富な地下水があり、あちこちに井戸がありました。それらは「~井」という地名で残っていたり、今も水をくめるところが点在しています。

仕事が早く終わった日は、空のペットボトル片手に水がくめる神社へ。まずは一口。水の甘さがゆっくりしみこんでいって、ほっこりします。
京都の地下水は超軟水。まろやかでやさしい口当たりです。かれこれ10数年以上、このお水を飲み続けているので、私の中ではすっかりマザーウォーターになりました。

このお水、早朝にラジオ深夜便の終わりしなをぼぉっと聴きながら、お白湯で飲むことが多いです。たくさんくめた時はご飯を炊いたりもします。お米がふっくらやわらかく仕上がります。
今日は1日のしめくくり、このお水で食後のコーヒーを入れました。