大人の社会科見学、灘の酒蔵めぐりのお話。

 
予定していた神戸の研修が仕事で行けなくなりました。残ったのは、金券ショップで買うていた往復回数券…こうなったら普段行かへんとこにお出かけやわぁと2週間ほど思案していました。

そしてふと降臨したのが、「そうだ、灘(なだ)行こう!」

DSC_1261灘と言えば、お酒。京都伏見のお酒が「おんな酒」と言われるのに対し、灘のお酒は「おとこ酒」と呼ばれています。普段と違うお酒に思いを馳せつつ、休日、電車を3本乗り継いで出かけてきましたよ。

まずは白鶴酒造さん。酒造りの工程はさっくりなぞり、気持ちをソワソワさせていた試飲コーナーはじっくり腰を据えて。
どれも最初の口当たりは思ったよりソフトで、後からエッジを利かせてくる感じでした。

少し火照った舌に甘酒アイスを乗せながら、家用のお酒をホロホロと吟味。資料館限定の蔵酒を連れて帰ることにしました。

その後、急いで梯子したのは菊正宗酒造さん。閉館30分前に滑り込みました。記念館でしか飲めへん生原酒に無事にありつけ人心地。辛口の中に濃厚なお酒の旨味が広がり、測り売りされていたら躊躇なく水筒を差し出していました。
こちらでは、利き酒3本セットを連れて帰ることに。この時点で早くも気持ちはウチまっしぐら、頭にはアテが矢継ぎ早に浮かんで来ていましたよ。

強い西日の中、お土産酒の重さに汗が止まらず、時間差で生原酒も利いてきて、帰りの電車は気持ちよく熟睡でした。
大人の社会科見学の限定品、期間限定で灘の味を愉しもうと思います。
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祇園祭と鱧のお話。

今年の梅雨はどこにいったんやろ…。
京都は早くもうだるような暑さになりつつあります。

私にとって京都の夏を告げるもんと言えば、祇園囃子と鱧。
お囃子の練習が聴こえる頃、店頭に鱧が並び出し、夏が始まる感じです。

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今年のお初の鱧は7月10日。ちょうど前祭りの山鉾立て(各町で山や鉾の組み立てが開始)の日ぃでした。
歯がするどく、見かけはこわそうな鱧さん。最初にこれを食べようと思うた人はすごいなぁと思いつつ、毎年、その上品な旨味に舌鼓を打っています。

まず、頭と骨はそのまま鍋に入れて、少しお酒をふりかけ、沸騰したお湯を入れて出汁をとります。ぐつぐつ煮出したら、火を止めてそのまま置いておきます。身は既に骨切りをしてくれたはるので、一口大に切り、片栗粉で薄化粧させます。(薄ぅーく、ほんのりお白粉がついているかなぁという程度です)


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それを沸騰したお湯に入れると、ふわあっと花が開いたようになります。身が固くなりすぎうちに引き上げて、すぐに氷でキンキンの水で引き締めます。


DSC_1216表面の水気をキッチンペーパーに吸わせて、鱧のおとしの出来上がり。
冷たいツヤっとした身には、梅肉を添えて。きりっとした冷酒がすすみますよ。
夏告げ鱧、スーパーで半額になってるのをねらいながら、秋口までしっかり愉しもうと思います。

ちなみに秋口からは産卵を終えた「なごり鱧」も出てきはるんですが、なかなかお目にかかれず、私の中では祇園祭からお盆の送り火までの特別なお魚やったりします。

深夜食堂がやめられないお話。

最終更新のブログ、心が折れそうになったところで止まっていて、読者の方から「あれからどうですか…?」とメールを頂きました。ご心配おかけして申し訳ございません!大丈夫です、曲がりましたが折れてません。ご飯もちゃんと食べてますよ。

最近は「週のどこを切り取っても夜更かし」。寝る1時間前のご飯はよろしくないようですが、そんなこと言うてられへんので、思いきり夜中の1時2時に、朝食兼・昼食兼・夕食を頂いております。

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冷凍庫には有事の際のたんぱく源を入れています。この日は冷凍アジに救われました。
アジをさっと解凍、ドリップが出ないうちにさっと下味(※)をつけて、身の部分のほうにだけ片栗粉をまぶします。
(※お醤油、めんつゆ、チューブのすりおろししょうが、創味の焼肉のたれ←これはほんの少し。小さじ1杯くらいです。)
フライパンにごま油をしいて、中弱火~中火で皮目のほうからじっくり焼きます。
皮から出た油とごま油が合わさり、じゅうぅと香ばしいにおいが漂ってきて、両面がきつね色になったら出来上がりです。

まずは焼きたてあつあつのアジで一杯。
今日も生きていてよかった…。

締めは、たまごかけごはん。
この卵、朝の出勤前に仕込んでおいたもんです。白身と黄身にわけ、黄身のほうに出汁醤油(しょうゆ+めんつゆ)を適当にかけて、そのまま冷蔵庫に放り込んでおきます。
深夜には味がしみこんで黄身が少し縮み、半熟のような食感になります。これはぜひ、熱々のごはんと一緒にほおばってほしい一品。上から少し七味をふってもええですよ。白身は味噌汁の具に。
時間がなくて、卵1つしか仕込まず、夫と激しい取り合いになってしまったことだけが誤算でした。

今晩の深夜食堂。

DSC_1176今日は、患者さんのご家族が手作り野菜をくれはりました。おとうさんが手塩にかけて育てはったじゃがいも、新玉ねぎ、今年初物のきゅうりです。
今日の深夜食堂のメニュー、フライドポテト・新玉ねぎの焼いたん・きゅうりそのまま丸かじり。


最近は夜中の1~2時に晩御飯が普通になってしまった私たち。午前0時を過ぎたあたりから揚げもん開始です。
レンジでチンしたじゃがいもを、フライパンできつね色になるまで素揚げしていきます。油の量は、じゃがいもの片面が少し浸るくらいで充分です。
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こんな感じで出来上がり♪
揚げたてのじゃがいもに塩を少しふりかけ、舌をやけどしそうになりながら、ハフハフといただきました。さくっと噛むと、ホクホクとしながら栗に似た甘味と食感があり、手が止まらなくなりました。

両面をこんがり焼いた新玉ねぎはポン酢で、きゅうりはそのまま冷やしてまるかじり。新鮮な素材に乾杯!の深夜食堂でした。

温まる粕汁のお話。

前の更新から大きな仕事の山場を3つ越し、時折舞う雪が身体に凍みる今日この頃ですが、ぼちぼち越冬しています。
今日は前回の雪の日に買うてきた酒粕で作った粕汁のお話です。
手や顔に冷たい空気が凍みて、息を吸い込むと喉が凍りそうな日は温かいもんがいちばん。鍋いっぱいに粕汁を作りましたよ。
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この日の粕汁に入れたもんは、地元の聖護院大根、にんじん、白ネギとツバス(ブリになる前の魚)です。
鍋いっぱいのお野菜がひたひたになるまでお湯を入れて、あごだし(トビウオのおだし)のパックを入れ、お野菜が柔らかくなるまでコトコト。
それから小さく切ったツバスの切り身と生姜を一片を入れて、ひと煮立ちさせたら、酒粕をお好みの濃さになるまで溶いていきます。最後にお味噌を少し加えて出来あがり。
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まだまだ厳しい寒さが続きますが、身体には気ぃつけて越冬しましょうねー。