夕焼けめぐりのお話。

 
久々の出張。帰りは、鴨川沿いに夕焼けをたどって帰りました。

三条大橋では、床と等間隔カップル。定番の風景に安心、夕暮れの川面はやさしいです。
南に目を向けると四条大橋。自然と目線が空に上がります。秋つばめが西日を追いかけていきました。
 
私の夕焼けコレクション、お気に入りは、京都タワーのシルエットと夕焼け空、いろんな種類の電車が行き交う風景。
 
昔は、対岸にある川沿いの階段が、夕方の指定席。
今の自分と昔の自分とで、束の間、夕焼け空と電車と鴨川を挟んでいました。
 
いつもの空が見える所まで帰ってくると、ほっこり。
西山の端は赤く染まり、長い雲が竜みたいに、ゆっくりたなびいていましたよ。

深呼吸できる場所のお話。

20190413_172143
令和元年、世の中は連休の真っ只中ですね。
私はいつもどおりお仕事なのですが、祝日だからか道路がいつもより空いていて、電話も少なく、時間が心もちゆっくり流れているように感じています。

今年度からは、遠方に住んでいた母を京都で引き取ることにしました。
最近感じるのは、ほんのちょっとで良いので、気持ちを切り替える時間が必要やなぁということ。

毎日生きることに必死やったりすると、知らないうちに削れてしまっていたりします。
なので、1日のうちほんの10分、深呼吸して、いろんなものをその時間だけ手放すことを意識しています。

心のシンボルツリーにしている桜の木があります。
いつかの台風で幹がふたつに割れて空洞になってしまっても、新しい枝をのばして花を咲かせてくれはる木です。
うちに帰る前は、その木にちょっと寄り道。根元に座って、ぼぉっと深呼吸しています。
じわじわ~っと、澄んだ水がしみてくるような感じがします。

みんな何かしら抱えて、いろいろあると思うんですが、時折、お気に入りの場所で深呼吸してみてくださいね。

2019年のお気に入りの桜のお話。

 
とんでもなく久しぶりの更新になってしまいました。本当にご無沙汰しております。

昨年度は公私ともにいろいろなことがあり、今も相変わらず東奔西走な感じですが、ボチボチ生きています♪
今年度の目標は、2つのお仕事と身内のケア、3つをやりくりするのが目標です。

今年は桜が長く咲いてくれはって、嬉しいです。
私のお仕事の一つは訪問看護なのですが、この時期、「お花見リハビリ」と称して、ご利用者さんやそのご家族と桜を見に行くのが愉しみやったりします。
「花だけは足らん、泡の出る黄色いのんが飲みたい!」と言われたりしますが…^^;

入院されていらっしゃる利用者さんには、桜の出前。上の桜の写真を引き伸ばしたものと、コツコツ集めた桜の花びらを病室にお届けです。ある方は「令和」と書いた紙を病室に貼っておられ、リクエストに応じて、その紙に写真と花びらを貼ることに。
令和に花が咲いたねぇと、手をつなぎながら、穏やかな時間を過ごしてきました。

私にとって桜は、いろいろな時代のいろいろな方々と結びついて心に残る、不思議で特別な花です。
その時のエピソードは、桜の季節を重ねるたび、鮮明に思い出すことが多いです。

平成最後の桜、どのようにご覧になってはるでしょうか。
皆さまの年に、素敵な花が咲きますように。

2017年祇園祭のお話。

去年はうちで祇園祭を愉しみましたが(うちで祇園祭のお話。)、今年は宵々山に行き、各山鉾町をそぞろ歩いてきました。とても暑かったですが、祇園祭には京都特有の湿り気を帯びた密度の濃い暑さが似合うような気がします。

若い頃は人にもまれつつ中心部の山鉾を見たり、実際に上がらせてもろたりしていましたが、今はお目当ての山鉾で粽を買うたら後は自由。時折聴こえる祇園囃子に耳を澄ませつつ、祇園祭に合わせたしつらえやお会所をじっくり眺めながら、その時の気分に合わせてそぞろ歩くのが好みです。

今年の粽を買うたのは鯉山。竜門という三段の滝を登った鯉が竜になった由縁にちなんだ御山です。今のプロジェクト、滝行みたいな感じなので、竜にならはった鯉にあやかってみたいと思います。

DSC_1251こちらが鯉山のお会所。今年は初めて「鯉魚滝昇図」という掛け軸を見ることができました。(新聞記事はこちらです)
鯉山は今年の後祭りの御山一番。いろんな縁起の良さが、今年の大きなお守りになりそうです☆

続きを読む

お休みを作るお話。

昨晩は職場から駅に全力疾走。駅の入り口が陸上競技場のゲートに見えました。
駅員さんが腕をぐるぐる回して「急いでぇー!頑張ってぇー!」と言うたはるのも、ある種、応援に聴こえてしまいました。
最近、終電にすべり込みセーフ(または時々始発)な日々なので、もうちょっと余裕を持った大人になりたいもんです。

ちなみに終電に無事ゴールしたものの、安心してウトウトし、気がつけば終点ということも。
「電車も無ェ、体力も無ェ、こんな時に限って定期しか持って無ェ(=財布が無ェ)」と、吉幾三ふうに歌うしかなかったです。

そして最近思ったのが、お休みはあるもんではなく、自分で作るもんということ。
何も改まって言うことやないのんですけどね…。私は予定を仕事で詰めるくせがあり、休みも関係ない時が多いです。そしてたまの休みは積極的に愉しむというより、体力が切れて静止画像のようになっているほうが多いです。

まぁ意識をとばしてオフになれるのもかなり贅沢なんですが、たまには仕事以外の予定も入れて愉しみたいもんですよね。
で、とある日の午後、たまたま見つけたのがこちら
DSC_1222DSC_1224

雷雨で雨宿り出来るところを探していたら、天の采配とばかりにありました。オフに昼酒なんて…自然と口元が上がってしまいます。

カウンターでは、おねえさんと神奈川県からの2人組みと予想以上に話が弾みました。きっと今日の時間がなければ会うてへん人たち。記憶に残る休日になりました。