たそがれ時のそぞろ歩きのお話。

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心が折れそうになることがありました。
まぁ、生きていればこんなときもあります。しかもたくさん。

こういうときに遅くまで仕事しても全然はかどらへんので、思い切って日があるうちに帰りました。
普段は降りへん駅で降りて、お気に入りの景色が見える場所でリチャージです。

お気に入りの川辺を散策しながら、飛行機雲をたどったり、鉄橋を電車がゆき過ぎるのをひたすら眺めていたりします。
近くも遠くもない距離には、猫さんたちがいて、その仕草を見るのも愉しみのひとつです。

歳を重ねて良かったと思えるのは、折れそうなときに、ぎりぎりまで曲がる術を、それなりに身につけてきていること。
心の芯には、葦や柳を育てておきたいなあと思います。

日が暮れたら、橋を渡って駅へ。この日の夕闇は少し夏色で明るく感じましたよ。

街中の空のお話。

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最近はまた終電帰り、そして休みもあまりなく…
うちのボスドクターが「いやぁ、ブラックだよねぇ」と苦笑しております。
(でも2足のわらじは喜んで履いていますよ。)

ただ、身体がきついと、人から何気なく言われたことが必要以上に堪えることってありますね。
落ち込む必要はないと言われても、喉の奥に、魚の小骨のようにひっかかり続けたりして。
あと、普段は気にしていないこと。ちょっと気になっているけど飲み込んでいること。
心の片隅に、積もり重なった埃みたいにあることに、ふと気が付いたりして。

こんなときほど、ただ空を見て、心をからっぽにしたいもんです。
帰り道、ある一角、空がとても広く見えるところがあるんですが、昨日見たら昼と夜の間に細い三日月がありました。
(写真はクリックで別窓に開きます)

私の他にも、学生さん風のふたりぐみ、バイオリンケースを背負った初老の男性も空を撮ったはりました。
この瞬間、同じ空を見て、何かを思う人がいるというのは何となくええもんやなぁと思いましたよ。

ちなみにこの写真を撮っていた時に聴いていたのは、馬場俊英さんの曲
皆さんのお気に入りの空とお気に入りの曲もこっそり教えてくださいね☆

2017年のお気に入りの桜のお話。

桜もピークを過ぎて、琵琶湖疎水は桜の花びらがたくさん流れていっています。今年は淀の河津桜、琵琶湖疎水沿いの桜からお気に入りの桜を集めてみました。
最近気が付いたのは、桜が咲くのを見て、若い頃にはない、いろんな色の感情がまざるようになったこと。
それだけ歳をとったということでしょうか。
来年はどんな気持ちで桜を見ているのか、愉しみです。

皆さんにとって、よき春、新年度でありますように☆

2017京都・淀の河津桜のお話。

一足早く桜が満開、この3連休が見納めかもという場所を聞き、電車にゆられた先は京都市伏見区の淀。(詳しい情報はこちらのページをどうぞ)
ようやく写真を整理したのでアップします。
淀といえば、競馬場と淀姫、淀城址のイメージ。仕事以外では行ったことがなく、ゆったり散策するのは初めてでした。

水路の手前から、ふわあっと時折桜の花びらが舞っていて、あたりの空気も桜色。
実際に目にした景色にはかなわへんのですが、夫へのお土産に何枚も写真をとりました。
少しですが菜の花も残っていて、桜色と鮮やかな黄色の共演にとても春めきましたよ。

ゆっくりと桜を愉しむだけに歩く時間はとても贅沢なものですね。
来年もぜひ行きたい場所になりました。

大人の休日、年に一度の蔵開きのお話。

待ちにまった、京都伏見の春の蔵開き!
今回はお気に入りの蔵を一本釣りで出かけました。

2月の早咲き桜で春の訪れを感じ、3月の蔵開きを迎えると待ち焦がれた春本番がやってくるような気がしています。
早速10枚つづりの催事券を買い、夫とふたりホクホクワクワク。お目当ての福袋も無事に買えました。福袋は今日限定。大吟醸とこの時期限定のにごり酒がセットになっていて、今から晩酌がとても楽しみです。

蔵の中は、おねえさんが張りのある声で歌わはる酒造り唄と杜氏さんたちのかけ声が響いていました。風もやわらかくて、ええ感じにほろ酔いになりながら、今日しか飲めへん樽酒や蔵出しのお酒を愉しみます。

皆それぞれ、ほんまええ顔をしたはりました。
中にはお酒を瓶買いして、手酌でいったはるおとうさん、おかあさんも。
今年もこの日が迎えられたことに乾杯です!