コインランドリーの帰りにご近所のマンションを通りかかると、学生さんと思われる人が親御さん達と一緒に、かなりぎょうさんの包みを抱えて入っていかはるのを見ました。
ミニマリストという言葉をよく聞くようになり、私も使うようになりましたが、一昔前の苦学生さんなら誰でもミニマリストだったような気がします。4畳半一間、トイレ・台所・お風呂共同といった物件では、大量の物を置くスペースがありません。考えてみれば、断捨離というのも、それだけの物とそれを置くスペースがあるから出て来る言葉なんですよね。
私が学生だった頃、断捨離するだけの物もなく、周囲の人たちも必要最低限の住まいと物で生きていて、でもそれが不思議と苦ではありませんでした。
当時、私は大家さんのご自宅に間借りしていて、私の先輩は風呂なし・洗面所共同アパートに住んだはりました。先輩のうちに遊びに行ったときは笑い声を響かせながら、1つずつのお椀とお茶碗をシェアしてご飯を食べ、銭湯で背中を流しあいっこしていました。
6畳のお部屋、ミニキッチン、ユニットバス全てそろった物件に住んだのは、大学を卒業して3年がたった頃。奨学金を全部返し終わってほっとした頃です。トイレが部屋にあるって、ほんまに便利やなぁと感動したことを覚えています。
上の写真は、現在ふたりで住んでいる、1Kのお部屋の一部。6畳のお部屋で、物がある部分だけを撮りました。この写真に写っていない後方には、前に登場した押し入れがあります。
夫の占有スペースは左から1/3、モニターやスピーカーを置いているところです。私はその隣のスペースを使い、右の1/3でご飯を食べています。ござの縁がだいたいの境界線です。
帰ってきたらお布団を敷き、押し入れからそれぞれ毎日使う私物を入れたA4サイズのかごを出してきて、お互いの枕元に置いています。
6畳は、ふたりでちょうどよい広さです。