深夜食堂がやめられないお話。

最終更新のブログ、心が折れそうになったところで止まっていて、読者の方から「あれからどうですか…?」とメールを頂きました。ご心配おかけして申し訳ございません!大丈夫です、曲がりましたが折れてません。ご飯もちゃんと食べてますよ。

最近は「週のどこを切り取っても夜更かし」。寝る1時間前のご飯はよろしくないようですが、そんなこと言うてられへんので、思いきり夜中の1時2時に、朝食兼・昼食兼・夕食を頂いております。

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冷凍庫には有事の際のたんぱく源を入れています。この日は冷凍アジに救われました。
アジをさっと解凍、ドリップが出ないうちにさっと下味(※)をつけて、身の部分のほうにだけ片栗粉をまぶします。
(※お醤油、めんつゆ、チューブのすりおろししょうが、創味の焼肉のたれ←これはほんの少し。小さじ1杯くらいです。)
フライパンにごま油をしいて、中弱火~中火で皮目のほうからじっくり焼きます。
皮から出た油とごま油が合わさり、じゅうぅと香ばしいにおいが漂ってきて、両面がきつね色になったら出来上がりです。

まずは焼きたてあつあつのアジで一杯。
今日も生きていてよかった…。

締めは、たまごかけごはん。
この卵、朝の出勤前に仕込んでおいたもんです。白身と黄身にわけ、黄身のほうに出汁醤油(しょうゆ+めんつゆ)を適当にかけて、そのまま冷蔵庫に放り込んでおきます。
深夜には味がしみこんで黄身が少し縮み、半熟のような食感になります。これはぜひ、熱々のごはんと一緒にほおばってほしい一品。上から少し七味をふってもええですよ。白身は味噌汁の具に。
時間がなくて、卵1つしか仕込まず、夫と激しい取り合いになってしまったことだけが誤算でした。

たそがれ時のそぞろ歩きのお話。

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心が折れそうになることがありました。
まぁ、生きていればこんなときもあります。しかもたくさん。

こういうときに遅くまで仕事しても全然はかどらへんので、思い切って日があるうちに帰りました。
普段は降りへん駅で降りて、お気に入りの景色が見える場所でリチャージです。

お気に入りの川辺を散策しながら、飛行機雲をたどったり、鉄橋を電車がゆき過ぎるのをひたすら眺めていたりします。
近くも遠くもない距離には、猫さんたちがいて、その仕草を見るのも愉しみのひとつです。

歳を重ねて良かったと思えるのは、折れそうなときに、ぎりぎりまで曲がる術を、それなりに身につけてきていること。
心の芯には、葦や柳を育てておきたいなあと思います。

日が暮れたら、橋を渡って駅へ。この日の夕闇は少し夏色で明るく感じましたよ。

今晩の深夜食堂。

DSC_1176今日は、患者さんのご家族が手作り野菜をくれはりました。おとうさんが手塩にかけて育てはったじゃがいも、新玉ねぎ、今年初物のきゅうりです。
今日の深夜食堂のメニュー、フライドポテト・新玉ねぎの焼いたん・きゅうりそのまま丸かじり。


最近は夜中の1~2時に晩御飯が普通になってしまった私たち。午前0時を過ぎたあたりから揚げもん開始です。
レンジでチンしたじゃがいもを、フライパンできつね色になるまで素揚げしていきます。油の量は、じゃがいもの片面が少し浸るくらいで充分です。
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こんな感じで出来上がり♪
揚げたてのじゃがいもに塩を少しふりかけ、舌をやけどしそうになりながら、ハフハフといただきました。さくっと噛むと、ホクホクとしながら栗に似た甘味と食感があり、手が止まらなくなりました。

両面をこんがり焼いた新玉ねぎはポン酢で、きゅうりはそのまま冷やしてまるかじり。新鮮な素材に乾杯!の深夜食堂でした。

一生ものの指輪のお話。完結編。

冬の時期から職人さんと一緒に紡いできた、一生ものの指輪のお話。
(前回はこちらの記事です)
ほんとうは若葉美しいゴールデンウィーク前に「完成しました!」とお知らせを頂いていたのですが、5月はほぼ休めず、ようやく6月に夫と休みを合わせて、工房に行くことができました。

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両親の結婚指輪をリフォームしていただいたものがこちら。指輪の彫刻のきらめきを見て、両親が出会い結婚し、指輪を交換したときも、きっとこんな感じやったんやろうなと思うていました。ちなみに指輪の形は私の結婚指輪と同じ。2世代の想いがつながった指輪になりました。


そして、同時進行で進んでいたのが、祖母の婚約指輪とサファイアの指輪を使った、ペンダントトップ。
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このペンダント、特別な仕掛けがあります。
実は後ろ側にも4つ葉のクローバーがあり、前後のクローバーの間に指輪を通すことができるんです。
ペンダント単体でも、そして指輪をペンダントに通しても使えるので、職人さんと私とで「魔法のペンダント」と呼んでいました。

葉っぱの1枚いちまいに動きがあったり、前後のクローバーをつなぐ留め具も小さな4つ葉のクローバーだったりと、素敵な工夫や演出もしてくれはりました。製作時に生じた課題に対しても、新たなデザインでクリアしてくれはったことも印象深かったです。

指輪とペンダントで3世代がつながり、文字通り一生もののジュエリーになりました。
そして、本当に信頼できる職人さんに手懸けて頂いたことも、私たち夫婦にとって宝ものです。
想いをつなげてくださり、本当にありがとうございました☆

この職人さんが書いてくれはった記事はこちらです。