一生ものの指輪のお話。完結編。

冬の時期から職人さんと一緒に紡いできた、一生ものの指輪のお話。
(前回はこちらの記事です)
ほんとうは若葉美しいゴールデンウィーク前に「完成しました!」とお知らせを頂いていたのですが、5月はほぼ休めず、ようやく6月に夫と休みを合わせて、工房に行くことができました。

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両親の結婚指輪をリフォームしていただいたものがこちら。指輪の彫刻のきらめきを見て、両親が出会い結婚し、指輪を交換したときも、きっとこんな感じやったんやろうなと思うていました。ちなみに指輪の形は私の結婚指輪と同じ。2世代の想いがつながった指輪になりました。


そして、同時進行で進んでいたのが、祖母の婚約指輪とサファイアの指輪を使った、ペンダントトップ。
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このペンダント、特別な仕掛けがあります。
実は後ろ側にも4つ葉のクローバーがあり、前後のクローバーの間に指輪を通すことができるんです。
ペンダント単体でも、そして指輪をペンダントに通しても使えるので、職人さんと私とで「魔法のペンダント」と呼んでいました。

葉っぱの1枚いちまいに動きがあったり、前後のクローバーをつなぐ留め具も小さな4つ葉のクローバーだったりと、素敵な工夫や演出もしてくれはりました。製作時に生じた課題に対しても、新たなデザインでクリアしてくれはったことも印象深かったです。

指輪とペンダントで3世代がつながり、文字通り一生もののジュエリーになりました。
そして、本当に信頼できる職人さんに手懸けて頂いたことも、私たち夫婦にとって宝ものです。
想いをつなげてくださり、本当にありがとうございました☆

この職人さんが書いてくれはった記事はこちらです。

ミニマリストの鞄、往診補助仕様です。

3月の終わりに思い切って働き方を変えてみるお話を書いていましたが、4月から予定どおり「2足のわらじ(事務職と現場)プロジェクト」を開始しました。
週1回ですが現場(医師の往診補助)に出られるようになったことで、気持ちのメリハリがつくようになりました。

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往診車の中は処置物品等々を詰んでいるので、私物の持ち込みは最小限。使い慣れた道具と最低限これさえあれば応急処置OKという物品を選んでリュックに詰め込んでいます。

時計周りに、
リュック(anello・Sサイズです。近所の量販店で3割引きだったので購入。マチが結構あって、写真以外に1050mlのスリムペットボトル、360ml水筒が入ります。)
ハンカチ(大判サイズでいざという時は包帯代わりにも)
イヤホン2種類スマホの充電ケーブル
お道具ポシェット(聴診器、体温計、はさみ、テープ、アルコール綿、駆血帯、ペンライト、ボールペン、絆創膏類、人口呼吸用ポケットマウスピースが入っています)
携帯SpO2モニター血圧計
名札ウェットティッシュ携帯電話(職場/個人)、ノート
時計小銭ケース
ポーチ2種類(化粧用ポーチ、定期やお財布/名刺入れポーチ)
物差し(褥瘡や家の段差を測ることが多いです)
スケジュール帳(詳しくはこちら

机上での稼働日数を1日減らした反動は確実にあって、実は4月、純粋に仕事をせずに休んだのは3日間でした。
GW明けの今も、来週の日曜までは連勤が続きます。
上手に両立して、いつかは100%現場に戻れたらと思っています。
今は焦らず、2足のわらじを履きつぶさないようにしてきたいもんです。

一生ものの指輪のお話。その3。

前回のお話(その1その2)に引き続き、私の指輪物語は職人さんの方々と共に綴られていっています。
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写真は、JewelryPetit(ジュエリープティ)の職人さんによる指輪のデザイン画です。漠然としたイメージを絵にしてもらいました。寝る前に見ては、絵の上に指を乗せ、実際着けたらどんな感じになるやろうと愉しく思いを巡らしていました。


DSC_0731そして、昨日はその指輪の原形と対面。思い描いていたものが形となって現れ、実際に指にはめると一気に気持ちが上向きます。きつすぎず緩すぎず、指に馴染むようにサイズ調整をしてもらいました。
この後はいくつもの過程を経て、両親の指輪が細かな彫刻も含めて再現される予定です。


これまで職人さんとお話をさせてもらった中で思うのは、「想いのつなぎびと」やなぁということ。背景にある想いをこれからの人生につなげてくれはるところに、職人さんの心意気を感じるのです。
 
ちなみにもう一つ、「魔法のアイテム」プロジェクトも同時進行しています。
亡き祖母の立て爪の婚約指輪と小さなサファイアの指輪も受け継いだので、こちらをペンダントトップにしてもらうことにしました。
普通のペンダントトップとしてだけでなく、特別な仕掛けで上記の指輪を通しても使うことができるようにお願いしたところ、職人さんが考えに考えてくれはったのがこちら☆
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ひとめぼれのデザインでした。3世代の想いがつながった、一生もののアクセサリー。出来上がりが今からとても愉しみです。

一生ものの指輪のお話。その2。

dsc_0590前回に引き続き、myセカンド指輪物語です。あれから、自分の結婚指輪を職人の方に型どりをしていただきました。それが左の写真。指輪を目視で確認しながら、ワックス(ロウソクのロウみたいな材料)を削って作られたとのことです。精巧に出来ていてびっくりです。

dsc_0591デザインも決まりました。写真はCADの3Dモデルです。(画面を撮影させてくれはって、ありがとうございます) こちらのイメージをどんどん伝え、職人の方がプロの目線で提案、スケッチに起こしていかはる過程で、ぼんやり描いていたものがだんだん輪郭を帯び、「the オーダーメイド」を感じます。

写真は大枠の形の3Dモデルですが、デザインは2世代の形や装飾をミックスしたものになりました。
・父と母のリングを2連にして1つのリングに。
・リングの形は私の結婚指輪と同じ。
・上に来るリングは太目、装飾は両親の結婚指輪と同じ彫刻とミル打ち
・下に来るリングは上より細目、装飾は上のリングと同様のミル打ち

出来上がりは桜の蕾がほころぶ頃になりそう。これをつけて新年度を迎えたいです。まずは今年度を乗り切れるように、年末の追い込み、頑張りますよ~!(^^;)/

一生ものの指輪のお話。その1。

12月が師走とはよう言うたもんで、いろんなもんが走ってせわしないですね。年代や置かれた状況にもよりますが、私にとってはこの時期は様々な表情に見えたりしています。

父が逝って2年。ようやく父が使うていたものを取り出して、少しの時間ですが見て、心の中で語ることが出来るようになってきました。(いつもは箱の中で眠っています)
最近取り出したのが、両親の結婚指輪。ずっと眠らせておくのはもったいないなぁと思案していました。ずっと前にもろうた黒い肩こり防止ネックレス(紐?)に通して首から下げてみたりもしたけど、1日で断念…。

そこで検索して見つけたのが、小さな工房JewelyPetitさん。
リフォーム事例やブログを見ていて、そうや、2人の指輪を1つにしてもらおうと思いました。

元気でいるうちの母に相談したところ、「あなた、これまで装飾品を全然欲しがらなかったし、成人式も誕生日も結婚式も何もしていらんって言うから、本当は何かあげたかったのに出来なかったんよ。だから、自分が好きなものにしてもらいなさいね」という温かいお言葉。

これからどんどん仕事も頑張って、素敵な女性になるためにも、ちょっと頑張って、少しは母にも甘えて、結婚指輪に次ぐ一生ものの指輪を作ることにしました。初めてのオーダーでちょっと緊張ですが、職人の方と相談しながら進めていくのが楽しみです。

dsc_0545右から、父の指輪、私の結婚指輪、母の指輪です。未来の指輪は、家族の想いやつながりを感じられる、お守りみたいな存在になればいいなと思います。