疲れた心の癒し方。

毎日、ほんま暑いですね。私の中では祇園祭が過ぎたら夏が半分終わり、8月16日の送り火で夏が終わった感じがしますが、日中の気温はまだまだ「熱く」、それに京都特有の湿度も加わるので、知らん間に体力も落ちていて要注意。なんかおいしいもん食べなあきませんね。
最近は仕事でも親のことでも頭を悩ますようなことが多くて、でも立ち止まっていては進まへんし、とにかく走りながら考え、また走って走って……で、家ではぐてぇ~~っと延びている日々でした。
こんなとき、皆さんはどうしたはるんかなぁ。

私は疲れたときほど、わざと寄り道を多くするように心がけています。
空気がおいしい場所、空がきれいに見える場所、お気に入りのせせらぎが聴こえる場所…。結構たくさんストックしています。
そこに行けるだけの体力すら残ってへん場合はうちで休むのが最優先やけど、今日は寄り道しましたよ。そぞろ歩いていると、頭や心でごちゃごちゃしてたもんがゆっくり引いていったりします。
写真は私のお気に入りの場所のひとつ。夏は蚊が多いので刺されやすい人はかなんと思いますが、水縁はなんだか癒されます。
疲れに応じて処方箋を出すように、日替わりで寄り道しながら乗り切っていこうと思う今日この頃です。

おうちで祇園祭りの話。

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祇園祭は私たち夫婦にとって記念日的なもんです。
毎年、宵山にはエフエム京都(α-ステーション)の公開生放送があり、それを聴きがてら山鉾をめぐっていましたが、今年は新風館が閉鎖されてしもうて生放送がなくなってしまいました。また、これまでの多忙の疲れがどどっときていたこともあり、今年はおうちで祇園祭です。

夫は設備担当。仕事で使うたはるプロジェクターで祇園祭の様子を映し出し、バックミュージックには過去のエフエム京都の放送を流し出しました(リクエストが読まれた放送は夫が全部録音して保管してくれています)。私は料理担当。祇園祭は別名、鱧祭りとも言われます。鱧の落としと、鱧の頭と骨のお吸い物を作りました(ちなみに鱧は2匹600円でした♪)。

全部揃ったら、おうちで祇園祭開始。場所はどこでもふたりなら何でも愉しいです。
映像を愉しみながら、懐かしいラジオを聴き、鱧の落としに梅肉をのせて舌鼓を打ち、間にキンキンに冷えた日本酒をキュッと一杯。今年も元気にふたりでこの日を迎えられたことを感謝しながら、ほろりほろりと愉しみました。

これからまた1年元気に過ごせますようにと、祇園囃子に思いをのせる今日この頃です。

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生まれて初めてのラジオ出演の話。

DSC_0186以前コミュニティFMさんから出演のお話をいただいていて、今日が本番でした。20分間の公開生放送です。 
 
ラジオに出るなんて生まれて初めてやし、地域密着のFM放送局でとても親しみやすいとはいえ、聴くのとしゃべるのとは全く別もん。
声だけやし、放送事故(質問に応えられず、私が音信不通になるとかいろいろ(>_<;) )を起こしたら、ほんまかなんです。
 
早朝からお経のように原稿(←事前に回答した質問票を元に作りました)を唱えては、手直しを繰り返すこと2時間。棒読みを脱した時点で出勤時間です。
 
スタジオに行くと絶賛生放送中。たくさんの「初めて」に頭の中で「うわぁ!」を連発です。リクエストをかけたはる間にパーソナリティーさんとご挨拶して待機です。
それにしてもパーソナリティーさんはプロです。声に表情がついて伝わってくるんですよね。
 
とうとう本番。長細いマイクの前でキューが出され、オンエアのボタンが押されます。原稿とパーソナリティーさんの顔を交互にせわしく見つつ、何とか前半終了。間に曲をかけてもろうて、メインの後半。心の内で、嗚呼、アドリブの連続になっていかはる…!?と大汗になりつつ、必死のパッチで自然「風」の返しです。
 
焦る場面はいくつもありましたが(例えばリクエスト曲の紹介のときに歌手名をど忘れしたりとか)、最大の山場はラスト。
「それでは、最後にリスナーの方々にメッセージをお願いします!」
ああ、よくあります。ラジオでもそのフレーズはよう聴いてます。でも、心の準備を全くしていませんでした…!
伝えたいネタは先出し済み。2~3秒後、広報みたいなことを言うので精一杯になったんが反省です。
 
伝えたいと想う気持ち。それを声に乗せて、表情豊かに伝えるのはほんまに難しいことですね。
いつものラジオの聴き方がまた違ったもんになりました。
とても貴重な体験をさせてもらった一日に乾杯です!☆

鯵の解体ショーをしました。

うちでは何てことないこともイベントです。この日は「アジの解体ショー!」。(ギャラリー1名)

お刺身にできる、丸々した鯵を6匹、格安で仕入れることができて、包丁さばきの調子も上がります。
ギャラリーの夫、「迫力ないけど、鯵ばんざーい!!」と言いながら、流しのそばで見学です。

お刺身にした鯵を電子レンジのお皿に盛りきり、それをいったん冷凍庫へ。冷やしている間に赤だし作りです。
中骨の部分を炙って身をむしり、赤だしの具にします。鯵のええお味が赤味噌とよう合います。実家ではこの中骨部分の身を犬が喜んで食べていました。赤だしには野菜室に転がっていた小株も入れました。

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白米もええ具合に炊き上がり、冷えたお刺身、熱々の赤だしとご飯で宴会開始。先輩にもろうた発泡日本酒で乾杯です。
食べ進むうちに、鯵のきめ細かい油が醤油に浮いてきらきらしています。
ご飯もどんどん進みます。夫は明日も同じことができるよう、早々に鯵を別皿に取り分けて封印です。

締めは鯵茶漬け。熱々ご飯の上に醤油漬けにした鯵、その上から葱を散らし、わさびも乗せて、ごく薄めの白だしを入れた湯を回しかけ、鯵の身が半生のうちにハフハフといただきます。
今日も1日無事に終わり、お腹も満足できて幸せでした。

初鰹で夏を感じたお話。

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目には青葉、山ほととぎす初鰹…鰹を見ると夏が近づいてきている感じがします。

今年に入って、初めて鰹を買いました。閉まりかけのスーパーでどどんと250円。表面をさっと炙って、ちょっとたたき風にした鰹を気持ち厚めに切っていきます。
同時進行で玉ねぎを薄切りにしたものをたっぷりと作ります。うちらは玉ねぎの辛いのんが苦手なので、さっと熱湯にくぐらして水切りし、ボールにあけます。
ボールに半分たまねぎ、その上に鰹をのせていき、上からたっぷり葱をかけて、夫が帰ってくるまで冷凍庫へ。

たれは、おろし生姜・おろしにんにく・ぽんず・だし醤油をブレンドしたものです。
キンキンに冷えた鰹とたっぷりの葱と玉ねぎを添え、たれをまわしかけて豪快にぱくりと食べると、もうすぐ夏やなぁ!という感じになりますね。熱々のご飯もすすみます。
日本酒は夫がごほうびで買うてくれていた山本本家の神聖純米酒。これもキンキンに冷やしたのを、間にちょっとずつクイッといただきます。コクがあって、でも爽やかで豊かな味がする、私のだいすきなお酒のひとつです。

明日の仕事はちょっとわきに置いておいて、鰹をしっかり堪能した夜でした。