ほっこりぴかぴかのお粥さんのお話。

京都は底冷えの晩が続くようになってきました。この間は駅を出たら小ぬか雨。このままみぞれになるんとちゃうんかなぁと思うくらい凍てついていました。家に着いてしばらくしたら、感覚を取り戻した手や顔がじんじんしていました。

遅い時間に、火の気のない台所に立つのはちょっとしんどいですね。そんなときは、コトコトお粥さんがいいです。冷やご飯で作るより、生米から炊いたお粥さんはモチモチと甘く、身体全体にお米の味がひろがります。
炊き上がりを待つ「コトコト」の時間も、また愉しいもんです。

うちのお米は、今年から「京都府久御山町産ヒノヒカリ」。ジモティーという掲示板経由で買いました。新米の玄米30㎏を出品者さんが7分づきに精米、自宅まで配達してくれはりました。ありがたかったです。地産地消という言葉もありますが、地元のもんはやっぱり水が合うてる気がします。

炊き上がりのお米は一粒一粒が宝石みたいです。なくなりかけていた食欲がわいてきます。
ぴかぴかあつあつのお粥さんの上に、お歳暮でいただいた辛子明太子をのせて…口に入れるたびに目が細まります。
ふたりで1.5合分のお粥さんを食べてしまいましたよ。

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うちで深夜食堂のお話。

最近は休みがあまりとれない日々で、私も夫も、うちに帰ったらまず布団に転がって熟睡するか、ほぇ~~っとしながらしばらく雑談することがほとんどです。本当はすぐにご飯の支度をし、お風呂を済ませられたらええんですが、全然身体が動きません。
そんな私たちの晩御飯はだいたい夜中0時か1時過ぎ。深夜食堂化しています。最近作ったもので幸せな気持ちになったのが写真のご飯です。

まずは、スンドュブ仕立て雑炊。キムチのもと、味噌、出汁とみりん少々をベースにしたスープに、お野菜の切れ端や冷やご飯を入れてぐつぐつゆっくり炊きます。お野菜の切れ端は、大根やにんじんのしっぽや、白菜やキャベツの芯など何でもええです。(ほかしてしまいがちですが意識して取っておくと、結構な量に。お野菜が枯渇、値段が炎上しているときに役立ちます。)ご飯がふっくらしてきたら、たっぷりお葱を加えて、仕上げにごま油少しと溶き卵。卵がふんわかとろぉり半熟になった頃が食べごろです。ちょっと寒さを覚えるようになった晩、はふはふ頬張ると目を細めてしばらく動きが停止してしまいます。

次は鶏ハム雑炊。(鶏ハムについてはこちらの記事をご参照ください)最近は「即席鶏ハム」が定番です。むね肉1枚をビニール袋に入れて、黒糖:お塩=大さじ2/3 : 1/3くらいを適当にふりかけ、もみ込んだものを30分くらい置いてから使います。沸騰したお湯にむね肉を入れて10分、中火で炊いたら火をとめて、鍋を毛布でくるんで布団の中で30分ほど寝かせます。(布団もあったこうなって一石二鳥♪)
鶏ハムを作ったお鍋からスープを取って冷やご飯を炊きます。野菜の切れ端の他に、新たに白菜やお葱も加えたら雑炊の完成です。
最後に鶏ハムをさいたんを雑炊の上にのせて柚子胡椒を添え、熱々の鶏ハムスープをかけて食べるんが最高です。

そして最後は鯛そうめん。昨晩、冷凍庫の底から安いときに買うておいた鯛まるごと1匹を発掘し、ほくほくした気持ちで作りました。作り方はとても簡単。鯛は両面にお酒をふりかけておき、そのまま沸騰したお湯で約30分ほどひたすら湯がきます。次に鯛を取り出し、身をむしります。(夫はそばでじーっと、熱々のおこぼれの身を待っているのがいつもの光景。特に目の下の身がお気に入り。)
身をゆがいていたお湯は鯛100%の貴重なだし汁。丁寧にこして、白だしやめんつゆで味を調整し、そうめんやお茶漬けのだしとして活用します。鯛の旨味がきいたお汁にそうめんを入れ、上に鯛の身をほぐしたんを乗せて食べれば、体も心もあったまります。

寒暖差がきつい今日この頃ですが、あったかいもんをお腹いっぱい食べてのりきっていきたいもんですね。

お魚天国のお話。

DSC_0289-640x360週末は近所のスーパーでお魚を買い出し。今回は丸々したアジ、イワシ、サバ等をまとめて仕入れて、合計1478円。自転車のかごは前・後ろともにお魚天国。ほくほくしながら帰宅しました。夫もたくさんのお魚に「うわあ、夢が広がるなぁ~!」と満面の笑みです。
今回仕入れた魚で1週間分のお魚献立を作ってみました。

月曜日:アジフライもどき、中骨と身の赤だし
火曜日:イワシの梅煮
水曜日:ハモおとし梅肉和え
木曜日:アジの塩麹焼き、中骨と身の赤だし
金曜日:サバの味噌煮
土曜日:イワシフライもどき・梅煮
日曜日:アジフライもどき、中骨と身の赤だし

「フライもどき」とは、薄めに下味(出汁醤油・麺つゆ・生姜パウダー)を着けたお魚に片栗粉をまとわせ、少し多めのごま油で表面がきつね色になるまで焼いたもんです。
衣は香ばしくパリッとしていて、身はふんわりほくほく、お魚それぞれが持つ旨味が愉しめます。
夫が焼きたて熱々を皿を抱えて平らげていくので、あっという間になくなるのが難点です。

今週もハードですが、日替わり格安お魚定食(1人あたり100〜150円程度)で癒やされつつ頑張りますよ。

鯵の解体ショーをしました。

うちでは何てことないこともイベントです。この日は「アジの解体ショー!」。(ギャラリー1名)

お刺身にできる、丸々した鯵を6匹、格安で仕入れることができて、包丁さばきの調子も上がります。
ギャラリーの夫、「迫力ないけど、鯵ばんざーい!!」と言いながら、流しのそばで見学です。

お刺身にした鯵を電子レンジのお皿に盛りきり、それをいったん冷凍庫へ。冷やしている間に赤だし作りです。
中骨の部分を炙って身をむしり、赤だしの具にします。鯵のええお味が赤味噌とよう合います。実家ではこの中骨部分の身を犬が喜んで食べていました。赤だしには野菜室に転がっていた小株も入れました。

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白米もええ具合に炊き上がり、冷えたお刺身、熱々の赤だしとご飯で宴会開始。先輩にもろうた発泡日本酒で乾杯です。
食べ進むうちに、鯵のきめ細かい油が醤油に浮いてきらきらしています。
ご飯もどんどん進みます。夫は明日も同じことができるよう、早々に鯵を別皿に取り分けて封印です。

締めは鯵茶漬け。熱々ご飯の上に醤油漬けにした鯵、その上から葱を散らし、わさびも乗せて、ごく薄めの白だしを入れた湯を回しかけ、鯵の身が半生のうちにハフハフといただきます。
今日も1日無事に終わり、お腹も満足できて幸せでした。

初鰹で夏を感じたお話。

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目には青葉、山ほととぎす初鰹…鰹を見ると夏が近づいてきている感じがします。

今年に入って、初めて鰹を買いました。閉まりかけのスーパーでどどんと250円。表面をさっと炙って、ちょっとたたき風にした鰹を気持ち厚めに切っていきます。
同時進行で玉ねぎを薄切りにしたものをたっぷりと作ります。うちらは玉ねぎの辛いのんが苦手なので、さっと熱湯にくぐらして水切りし、ボールにあけます。
ボールに半分たまねぎ、その上に鰹をのせていき、上からたっぷり葱をかけて、夫が帰ってくるまで冷凍庫へ。

たれは、おろし生姜・おろしにんにく・ぽんず・だし醤油をブレンドしたものです。
キンキンに冷えた鰹とたっぷりの葱と玉ねぎを添え、たれをまわしかけて豪快にぱくりと食べると、もうすぐ夏やなぁ!という感じになりますね。熱々のご飯もすすみます。
日本酒は夫がごほうびで買うてくれていた山本本家の神聖純米酒。これもキンキンに冷やしたのを、間にちょっとずつクイッといただきます。コクがあって、でも爽やかで豊かな味がする、私のだいすきなお酒のひとつです。

明日の仕事はちょっとわきに置いておいて、鰹をしっかり堪能した夜でした。